労働条件の相違は不合理【労働契約法20条】待遇は同じ

未払時間外手当金等請求控訴,同附帯控訴事件

平成30年(受)第1519号 未払時間外手当金等請求控訴,同附帯控訴事件
令和2年10月15日 第一小法廷判決

郵便の業務を担当する正社員に対して夏期冬期休暇を与える一方で、郵便の業務を担当する時給制契約社員に対して夏期冬期休暇を与えないという労働条件の相違は、労働契約法20条にいう不合理と認められるものに当たると解する。

労働条件待遇は、有期雇用も無期雇用も、正社員とか正社員以外も、相違を設けてはならないという結論になります。

【条文から確認する】

期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止(労働契約法旧20条)

有期労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件が、期間の定めがあることにより同一の使用者と期間の定めのない労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件と相違する場合においては、当該労働条件の相違は、労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度(以下「職務の内容」という。)、当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して、不合理と認められるものであってはならない。

令和2年4月1日施行の改正により、有期雇用労働者に関する「期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止(労働契約法旧20条)」が削除されました。有期雇用の労働契約の元で働いている人の待遇についての規定は、「パートタイム・有期雇用労働法」に移されます。